200円なのに、きっと愛着が湧く1本になると思います。
誰の小遣いでも、気軽にプラチナ万年筆の書き味を味わえて、しかも愛着が湧く200円の「禁じ手」をご紹介いたします。
最初にお断りしておきますが、当然、『センチュリー』ではありません。
『プレビー』でもないです。
『プレビー』でも、440円はいたします。しかも本体は樹脂製です。
でも、私がご紹介するのは、これです!!
よくご覧になって下さい、SUS(ステンレススティール)のニブにしっかりと、大きく刻まれた「P」のマークは、まごう事無く『プラチナ万年筆』でございます! (ニブ:ペン先の金属部分を言います)
でも、どこかで見た事がある?
はい。
その通りです。
正体は、『ダイソー』100円のこれです。
そのニブを引き抜いて、
同じく100円の『プラチナ万年筆』のニブと交換するのです。
いえ、このまま使っても大丈夫です。ただちょっと見栄えが只のプラスティックで、しかも筆ペンの様ですから……。
こうする事によって、
「ダイソーの中華万年筆かと思って見ていたら、あれ? 字が違うぞ!」って事になるだけなのですが……。(汗)
取り敢えず、やりたい人だけやるという事で。
指でニブを真直ぐにゆっくりと引っ張って、ペン芯ごとニブを抜いて下さい。(抜ける場合はです)
謝って、滑らせて、手をケガしない様にご注意願います。
あっ!
いや、慌ててはいけません。
買って直ぐには、抜けません。(ペン芯はプラスティックなのになぜか?)
良くペン芯にインクを行き渡らせる為にも、カートリッジ1本分位は使い切ってください。その後、水道水で良く水洗いをしてから、水道水を直接カートリッジを抜いた首軸の中に送水し、インク分を強制的に抜いてから後の作業になります。
指が滑らない様にニブ部分の水をティッシュで拭きとって、未だ水分がペン芯内に残っている間に、スッと抜いて下さい。
きつい場合はちょっと、左右に捻り気味にすると、抜けてきます。
それでもダメな場合は、薄いゴムシートを切って、それでペン芯とニブを挟め持ち軽くこじりながら抜いて下さい。
平たい輪ゴムを巻いても良いです。
但し、女性は念の為、行わないで下さい。
女性の力では、無理かもしれません。
私の家内は無理でしたので、ケガをすると困ります。。
男性でも完全に乾燥してからだと抜けにくくなりますので、ご注意ください。
こんな感じですね。
JINHAO製(中華万年筆)、LAMY製(ドイツ製万年筆)は、ニブ交換が誰でも簡単にできる様に、ニブだけが売られております。
プラチナ製が何故できるのかは分かりませんが、これは、中国工場製造品です。
こちらは、以前、ある雑誌の付録でついて来た筆ペンです。
これも、『プラチナ万年筆』になってしまいました。
えっ?
なぜ、そこまでして『プラチナ製』に替えるのか? とのご質問ですか?
はい。
先ず、プラチナ製はSUSニブです。
他は、スチールメッキニブです。
次に中華製の中華仕様『中字』(上)と、中華製のプラチナ指導による日本仕様の『中字』(下)の違いはこの汚い字です。
いえ、線の細さの違いです。
手帳に書く時に、違いが分かります。
因みに、一番上の印刷文字は、パソコンフォントサイズ10.5です。
如何だったでしょうか?
自分で、改造した場合は、多少なりとも、愛着が湧くのではないでしょうか。
これを機会に、万年筆に再びご興味を持って頂ければ幸いです。
えっ?
こんな事をしなくとも、素直に『プラチナ万年筆』を買った方が良いって?
はい。
その通りだと思います。
昨年、プラチナ万年筆は、創業100周年を迎えました。
創業1919年。
プラチナブランド商標登録は1928年で、プラチナを使用した世界初のニブを完成させております。
スリップシール機構のキャップで、万年筆の弱点であります、キャップを締めていても使わないと、インクが乾いて、書けなくなってしまうのを克服しております。
ですから『プラチナ万年筆』は、何時でも書けます。
しかし、今回の様に、ニブをペン芯ごと交換しても、『スリップシール機構』にはなっておりませんので、普通の万年筆と同じです。カートリッジもDAISOです。
小まめに使用しないと、ペン先が乾きますので、お気を付けください。
別に、『プラチナ万年筆』の関係者では、有りません。
ダイソーとも無関係です。お金ももらっておりません。
只の通りすがりの「眼鏡爺」です。
本日は、これまででございます。
最後にお断りしておきますが、中華製は、品質にばらつきがありますので、抜けないタイプもあるかもしれません。
仮に、貴姉、貴兄が、そういう本体に当たりました時は、お許しください。
これに懲りずに、またのご訪問をお待ちしております。
以上よろしくお願いいたします。